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朝、目が覚めて首すじを軽く回す。おさまりがいまひとつで、頭をどこに置けばしっくりくるのか、寝ている自分でも決めかねている。そんな朝が続いているなら、たぶん犯人は「高さ」です。
先に答えを書きます。あなたに合う枕の高さに、「何センチが正解」という唯一の数字はありません。合う高さは、寝姿勢と体格と、下に敷いているものの組み合わせで決まります。
逆に言えば、その3つで考えれば大きく外しません。どこを見ればいいのか、順番に整理していきます。
そもそも「合う高さ」とは何か
立っているときの首すじには、ゆるやかなカーブがあります。横になると、そのカーブと寝具のあいだにすき間ができます。このすき間をちょうどよく埋めるのが、枕の高さの役目です。
すき間より枕が高ければ、あごが引けて頭が前に押し出されます。低ければ、頭が後ろに落ちて首すじが浮きます。どちらも頭の置き場所が落ち着かず、「合わない」と感じます。
合う高さとは、このすき間に素直に収まる高さのことです。
高すぎ・低すぎのサイン
- 仰向けであごが引けて、のどが詰まる感じがする(高すぎ)
- 仰向けで頭が後ろに落ち、首すじが浮く(低すぎ)
- 横向きになると頭が下に傾く、または持ち上がりすぎる
- 朝起きたとき、首すじのおさまりが悪い・目覚めの感じがいまひとつ
- 夜のあいだに無意識に枕を外している、位置を何度も直している
一つでも心当たりがあれば、高さが合っていない可能性があります。
高さは3つで決まる:寝姿勢・体格・敷き寝具

①寝姿勢
仰向けで寝るとき、後頭部から首までのすき間は比較的浅めです。だから仰向け中心の人は、低め寄りの高さが合いやすくなります。
横向きで寝るときは、肩幅のぶんだけ頭と寝具の距離が開きます。そのすき間を埋めるには、仰向けより高い枕が要ります。横向きが多い人が低い枕を使うと、頭が下に傾いてしまいます。
自分がいちばん長く取っている姿勢を思い浮かべて、そこに高さを合わせるのが出発点です。
②体格
同じ寝姿勢でも、肩幅が広い人と小柄な人では合う高さが変わります。横向きなら、肩幅が広いほど必要な高さは増します。
夫婦で同じ枕を使っていて片方だけしっくりこないのは、たいていこの体格差です。高さは万人共通の正解ではなく、あなたの体に対する相対的なものだと考えてください。
③敷き寝具
見落としがちなのが、下に敷いているものとの相性です。柔らかいマットレスは体が沈むぶん、相対的に枕が高く感じられます。硬い敷き布団なら逆に低く感じられます。
枕そのものは変えていないのに、マットレスを替えてから合わなくなった。そんな場合はこれを疑います。高さは枕単体ではなく、寝具全体で決まります。
自分に合う高さの目安を見つける
数字はあくまで目安ですが、自宅でおおよその見当をつけることはできます。壁に軽くもたれて立ち、後頭部・首すじ・背中と壁のあいだにできるすき間を手のひらで感じてみてください。
そのすき間の深さが、横になったときに枕が埋めるべき高さのイメージに近くなります。
もっと手軽なのは、たたんだタオルで試すことです。今の枕の上や下にタオルを足し引きして、頭のおさまりがいちばん落ち着く高さを探します。
少し足しただけで良くなるなら、あなたに合う高さは今より高いということです。
タオルで調整してみる/その限界
正直に書くと、タオルでの調整には限界があります。「原因が高さかどうか」「今より高いか低いか」を確かめるのには役立ちますが、タオルは寝返りでずれますし、面で頭を支える形にはなりません。
それで長く快適に使えるわけではないのです!
原因が高さだと分かったなら、その高さに素直に合う一つへ替えるほうが、結局は近道です。合わないと感じる原因の切り分け方は、別の記事でも整理しています。
高さを「構造」から合わせるという選び方

多くの枕は、中材の量で高さを出しています。だから寝姿勢が変わったり、体が沈んだりすると、高さも一緒にずれます。
そこで発想を変えて、高さを「面の量」ではなく「構造」で考える枕もあります。研究室が指名で調べているのが、整体師が開発した枕「Cure:Re THE MAKURA」です。
頚椎フリーを実現する3段構造で特許を取得しているとされています。頭と首がおさまる位置を、高さの数字ではなく構造から考えた設計です。
先に欠点も書いておきます。価格は枕としては高めの部類で、感触の好みは分かれます。量販店のように、その場で気軽に試せる商品でもありません。「誰にでも合う」とは書けない、それが正直なところです。
それでも、高さで悩み続けてきた人が「構造から設計された一つ」を候補に入れる価値は十分にあると考えています。3段構造の中身は別の記事で整理しました。最新の仕様や価格は公式サイトで確認できます。
まとめ|高さは軸で選べば外しにくい

合う高さに、唯一の正解の数字はありません。決め手は次の3つでした。
- ①寝姿勢:仰向けは低め寄り/横向きは肩幅ぶん高め
- ②体格:肩幅・首の長さで変わる(夫婦で合う高さが違う理由)
- ③敷き寝具:マットレスの沈みで相対的な高さがずれる
まずタオルで「原因が高さか」を確かめ、直せるものは調整し、根本的に合わないものは軸を持って選び直す。それだけで、次の一つが押し入れ行きになる可能性はぐっと下がります。
新しい枕に頭を預けた夜、首すじがすっとおさまる感じがしたら、それが「合っている」のサインです。あなたに合う高さの一つを、この研究室で一緒に見つけていきましょう。

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